2013年4月11日木曜日

4月11日 もっといい方法がある

さっきまで大忙しだったのですが
雨が降りはじめました。

さぁ、これでここからはのんびり。
腰を落ち着けて、「フルーツ問題」でも語りましょうか。

こないだね、こんな話があったんですよ。
「フルーツ問題」です。

高級クラブでの話です。
若いホステスA子ちゃんに
お客が売上貢献のために、
フルーツをオーダーしてくれました。
 出てきたフルーツのりんごが古くなっていて
A子ちゃんはとてもお金を頂けない、と思いました。
ママに、「このフルーツ食べてみてください。
こんなひどいりんごではお金は頂けないです。」
と言いました。
ママからの返事は
「A子ちゃん、この世界というのはね、こんなものよ。
お客さんだって、わかってて、お金払ってくれているのよ。」
A子ちゃんはその晩、お店を辞めました。

店長がひっかかったのは、
それが、A子ちゃんを称える話として語られていたことです。
まぁね、そういうA子ちゃんを粋だとか、
格好いいと思う人たちもいますよね。

でも、ちょっと別の視線でみたら、
ちゃんと大人として社会で働いてきた人なら、
ちょっと違うってわかるんじゃないでしょうか。

若いA子ちゃんのキャラクターを伝える話なら
それで、微笑ましくっていいんです。

でも、働き方を伝える話なら
本当はもっといい方法があると、店長は思うのです。

店長が思うフルーツ問題の解決の仕方はこうです。

フルーツを、といってくれたお客さんには

「うちのフルーツ、しなびていて、めちゃヒドイんですよ。
どのくらいひどいか見てみたいですか?」
と笑う。

「おう、じゃあ、そんなひどいフルーツ話のタネに見てみるか。
・・・・お!こりゃあ、本当にひどいな、笑えるなぁ」
と笑う。

次の来店時には、
「あのひどいりんご、ほんまに笑えるから
部下にみせたろうと思って、こいつ連れてきたで。
あのひどいフルーツ頂戴」
と笑う。

そんなことを繰り返しているうちにある日
A子ちゃんがママにこう言ったとします。
「ママ、このネタで笑うのはそろそろ飽きてきたから、
次は新鮮なフルーツで驚かしてみたいんだけど?」

そして、ママもA子ちゃんも笑う。

これはかなり高度ですね。
A子ちゃんの技量が問われます。
そう、まるで芸術のようです。
(ちなみにARTEとは芸術という意味です。
芸術的な仕事をしましょう。)

実際にはね、何回か繰り返せば
お客さんがひどいフルーツを!ってオーダーしてくれるうちに
絶対にお店からひどいフルーツはでなくなってしまうんです。

これが店長の理想のフルーツ問題の解決法。
(もっといい方法を思いついた人は教えてね。)

これが店長の願う仕事のやり方。
ユーモアとともに、大人のやり方で。

いつかA子ちゃんはお店を辞めるでしょう。
そのときにお店から、お客さんから
お花を贈られるような辞め方をしたほうがいい。

それが仕事ができるということ。
それが大人ということ。

A子ちゃんが20代ならそれもいいでしょう。
でも、きっとA子ちゃんが年を重ねたら
また違う道が見えるでしょう。
それが大人になるということ。
自分のやり方を通したいなら、
突っかかっていては駄目です。

店長が教えたいのは、そういう働き方です。

そんな店長は若いころ、
やっぱりA子ちゃんのようにケンカして仕事を辞めてました。

今になってみたら
だれか、働くということについて教えてくれたらよかったのに。
と、思います。
それとも、当時には見えていなかったけれど
教えてくれていた人がいたのかしら・・・?

今は店長が若い世代に伝えていきますね。



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