2016年2月1日月曜日

2月1日 アルテとタワシの歴史の独り言

芦屋のリサイクルショップARTEです。

今日はちょっと疲れちゃったな、
と、思ったので
独り言的なことを書きますね。

と、いうことで、
暇な方のみお読みください。

そう、ちょっと疲れちゃったんです、私。
何に疲れたんだろう・・・と考えてみたけど
色々と疲れちゃったんです、私。
たぶん、一番は、体力ですね。

あー、動く気しない。
あー、集中力ない。
そんな感じのやる気ないモードです、今日。

いつもいつもいつも
前向きなことばっか、言ってられっかよーって感じ(笑)


で、ぼーっと、タワシを見つめたりしています。

アルテで売ってるコレです。

1つずつ、すごくクオリティの高いデザインの
アクリルタワシです。
アクリルタワシって、洗剤なしで食器とかお風呂とか洗えるやつです。

で、このタワシ。
何が一番のウリかっていうと、
編んでいるのが東日本大震災の被災地の女性たちです。


いい笑顔で笑っています。
どれだけ大変だっただろうって
今もどれだけ大変だろうって思います。
私がタワシ(正式名称は編んだもんだらって言います)を
売りはじめたのは、本当に偶然に、フェイスブックで
ご近所に住むお客さんのご主人と
タワシの親玉(プロデューサーとも言います)が会話しているのを
見かけたことがきっかけです。

タワシ、買っていってくれる人がご近所の東北の人ばかりで、
それじゃあいつまでも被災地にお金が流れない、復興にならない、
それじゃあ、自分が関西で売るよ、というような会話でした。

お客さんのご主人のことも
タワシの親玉のことも、
全然良く知らないし、あまり面識もなかったのだけれど
この会話をみちゃったときに、
あ、これ、売るの私の係だって思ったんです。

今ではアルテの一番人気の商品ですが、
実のところ、売れる、とは思いませんでした。

うちのお店でも扱います!
と、名乗りをあげてみたのですが、
最初は仕入れるためのロットにビビリました。

えええっ!
そんなにまとめて買わなきゃいけないの?!
無理だ、そんなにさばけない!

と、思った私の心の声を察知したタワシの親玉は
でも、××さん(お客さんの旦那さん)の紹介だから
特別に少ない数で、いいですよ、と優しいことを言ってくれました。

でも、ここはやらなきゃ女がすたる!っていうので
清水の舞台から飛び降りる覚悟、まではいきませんが
お世話になってるお客さんたちに無料で配ったらいいんだ、
くらいの覚悟で、最小ロットを仕入れました。

で、お店に置いてみたわけなんですが、
売れないんです。
そう、飾っておいて勝手に売れていく商品じゃないんです。

・・・・・。
困りました。

営業トークをいれてみることにしました。
「洗剤なしで、汚れが落ちるんです」
・・・反応なし

もうちょっと、営業トークをいれてみました。
「洗剤なしで、汚れが落ちるんです
・・・あのぅ・・・被災地の人が編んでるんです」
・・・そうなのねぇ。気の毒にねぇ。くらいの反応です。

どうにも困ったので、
ぶっちゃけてみることにしました。

「被災地の人が編んでるんです。
買ってもらえると、現地にお金がわたるんです。
買っていってもらえないですか?っていうか
買っていってくださいよー」

ほとんどの方が買っていってくれました。

あぁ、そういうことなんだなぁって思いました。

どう思われるだろうか、偽善的かな、とか
お客さんにプレッシャーかけて嫌われるんじゃないだろうか、とか
いろんな心配もあったけれど、
結果を出すためには、
買っていって欲しい、と声をあげること。
たぶん、そういうことなんだ。

もちろん、お客さんにはお客さんの気持ちや考えや予算があって
拒否する、という選択肢がある。

タワシを買わない、という選択をする人たちが
居心地の悪い思いをして、お店に来難くなって
服まで買ってくれなくなってしまうと
お家賃を払えなくなってしまいます。

そんなこんなで試行錯誤の日々でした。
気がつくと、タワシを売りはじめて、
もうどのくらいになったのでしょう?
1年?2年?

毎日、毎日、アルテでタワシは売れていきます。

たくさんのお客さんたちが
笑顔でタワシを買っていってくれます。
素晴らしい笑顔です。

時々は泣きながらタワシを買っていってくれる人もいます。
阪神淡路大震災で亡くした自分の子供の話をしながら
タワシを買っていってくれます。

そして、まわりの人に広めてくれます。
誰かにプレゼントするときにタワシを選んでくれます。

外国人の人が英語となんだかわからない言語の説明書きも
作ってくれました。


たくさん、たくさん、まとめて買ってくれる人たちがいます。
彼女たち、一緒にタワシを売ってくれているんです。

勝手に売れる商品じゃない、ことは
体験した私が一番よく知っている。
周りの人に積極的に声をかけてくれているはずです。

みなさん、本当にありがとうございます。
最初の仕入れのとき、とてもさばけない、と思ったロット数だったのに
今ではそのロット、何回注文したかも覚えていません。

これも全部、みなさんのおかげです。
そして、今、私の周りには素晴らしい人たちがたくさんいます。
賛同してくれる人たちです。

自分が良いと思うことに使うお金があるほど
経済力があり、優しい、いい顔で笑う人たちです。

タワシ、買ってください、と声をあげてみることが
こんなに素晴らしい仲間を連れてきてくれました。

タワシを売ることで一番得をしたのは、きっと私です。
みなさん、本当にありがとうございます。

おしまい。

【おまけ】

経営学の世界では有名なドラッカーという人がいて
有名な言葉に「何をもって憶えられたいか」というのがあります。

私は、私が死んだあとに、みんなが思い出してくれるのなら
事業で成功した人よりも、
「タワシを売ってた人だった」と言われたい。

あなたは何をもって憶えられていたいですか?

あなたやあなたやあなたが
自分の欲しいものを手にいれるために
自分がやります!と、手をあげることができますように。
そして、誰かに協力して欲しい、と、お願いすることができますように。

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